〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

ヤマトラ(東京・中延)

2024年5月17日、ベーカリー「ヤマトラ」が中延にある商店街「なかのぶスキップロード」にオープンしました。「食べログ パン TOKYO 百名店」に2017年から5回選ばれている、大岡山の名ベーカリー「イトキト」で修業したシェフの店です。

店舗外観 写真:お店から

東急大井町線・都営浅草線の中延駅から徒歩2分、商店街を歩いていると目に入ってくるカラフルな緑色の外観。外壁にはカラフルな色の三角や四角、丸のモチーフが飾られ、まるで絵本の中のベーカリーのようにかわいらしい外観です。こちらでいただけるのは、シェフが長年研究を重ねてきた自家製天然酵母を使ったパンです。

「ヤマトラ風バゲット」400円 写真:お店から

シェフの天然酵母を使ったパン作りは10年以上前、2012年から始まります。あらゆる食材と向き合い、天然酵母作りに取り組んできました。「イトキト」では8年間パン作りの修業をし、そのかたわらドイツパンスクール等でさらにパン作りに関する知識や技能を学びます。フランス・イギリス・アメリカなど海外の人気ベーカリーを訪ね歩き、視察や試食などを通じてさらに研究。体に優しい自家製天然酵母を見つけ、育む研究を繰り返し、「ヤマトラ」のパンに至るのです。

firmersbay
パンが並んだショーケース   出典:firmersbayさん

店はテイクアウトオンリー。ショーケースに並ぶのは、天然酵母を使ったパンは酸味が強いというイメージを払拭するような優しい味わいのパンばかり。オリジナル惣菜パン、ホットドッグ、サンドイッチなど、20種類以上のバラエティーに富んだ商品がそろいます。

「ブリオッシュナンテール」1,000円 写真:お店から

おすすめは「ブリオッシュナンテール」。自宅でパン窯を購入し、天然酵母で50種類ほどパンを試作し、出来上がったパン。発酵バターと卵黄をたっぷり使ったリッチな味わいの食パンです。

「蒸し鶏とパルメザンチーズのサンドイッチ」500円 写真:お店から

一番人気は湯通ししてぷりっとした食感のサルタナレーズンがおいしい「レーズンの黒糖ミルクパン」。このほか、低温長時間発酵で味わい深く、かみしめると小麦の風味豊かな「ヤマトラ風バゲット」や、このバゲットに軟らかい蒸し鶏とパルメザンチーズ、自家製セミドライトマトを挟んだ「蒸し鶏とパルメザンチーズのサンドイッチ」など、どれを食べようか迷うこと必至です。

「レーズンの黒糖ミルクパン」350円 写真:お店から

オーナー夫婦が以前住んでいたこともあり、オープンの場所として選んだ中延。なかなか思ったとおりの店舗に巡り合えなかった中、地元の人々の協力もありオープンに至りました。

「クリームチーズとりんごのライ麦パン」350円 写真:お店から

6月16日からは日・月・火曜が定休日。営業時間は10時から17時までですが、売り切れ次第終了なので、早めの来店をおすすめします!
子どもから年配者まで、誰もがおいしく食べられ、体に優しい自家製天然酵母のパンを届けたいという思いでつくったベーカリー。これからも多くの人に愛される店になりそうです。

食べログレビュアーのコメント

firmersbay
「蒸し鶏とパルメザンチーズのサンドイッチ」の断面   出典:firmersbayさん

『・蒸し鶏とパルメザンチーズのサンド
バゲットサンドで、中には、ササミの蒸し鶏、レタス、細長くカットされたパルメザンチーズ、セミドライトマトが入っています。
生地は、バゲットサンドらしい硬めのしっかりした食感。
ヘルシーさを感じるお味です。
・レーズンの黒糖ミルクパン
オリジナルの黒糖バターがたっぷり使われているそう。
甘さと、少し焦げた香ばしさも感じます。
生地は、ふわっと柔らか。
その生地に入っているレーズンは10個弱ですが、しっかり主張していて美味しいです。
挟んであるクリームは、滑らかで、程よい甘さがあります。
・バゲット
皮は、薄めですが、バゲットらしい食感がありつつも、歯切れが良いです。
噛むほどに、小麦の深い味わいが感じられ、これ、なかなか美味しいです』(firmersbayさん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小田中雅子、食べログマガジン編集部