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〈2022 食通が惚れた店〉
新型コロナウイルスによる混乱は続くものの、飲食業界も賑わいを取り戻した2022年。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。
そんな2022年に、グルメ情報を熟知した有識者が「最も印象に残った店」や、おすすめの「2,000円以下のお手軽グルメ」などをうかがいました。
今回は、食べロググルメ著名人の斉藤アリスさんにお答えいただきます。
教えてくれる人

斉藤アリス
1988年⽣まれ。モデル、ライター。 オーストリアと⽇本のハーフ。『MORE』『an・an』『美的』など40誌以上の雑誌や広告で活躍。明治⼤学農学部を卒業後、ロンドンの美術⼤学院にてジャーナリズムの分野で修⼠号を取得。現在はモデル業に加え、ライターとしても活躍中。世界のカフェを巡るカフェマニアで、これまで世界15カ国以上のお店で取材経験あり。Instagram(@cafeali)
2022年のベストレストラン
Q. 2022年、最も印象に残った飲食店を教えてください
A. 「cocon」です

いまオーストラリアでは、カンガルーが増えすぎて問題になっています。国内のカンガルー頭数は約4700万頭。2400万人の国民総数の倍近いことから、毎年かなりの数のカンガルーが駆除されています。
このお店では、駆除されたカンガルーの中から一番いい部位だけを厳選して使っています。カンガルー肉の最もおいしい部位はサーロインで、ヒレなどはあまりおいしくないそうです。
「カンガルーのタルタル」は、アガベシロップでマリネしたカンガルー肉を、青唐辛子、エシャロット、チリパウダー、ライムなどで味付け。黄味やコリアンダーを添えて、エスニック風のタルタルに仕上げています。カンガルーはタンパク質が多く、とても健康にいいお肉。脂っこくないので、さっぱりと食べられて、すごくおいしかったです。
アンダー2,000円のお手軽グルメ
Q. 2022年に食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください
A1. 「元麻布マルシェ」の「日替わりのピザ」1,320円です

元麻布から東北沢に移転してきたお店。すごくひっそりとしていて、価格がお手頃なのに、味はすごく本格的。トマトの果汁感がしっかりあり、生地は少し米粉のようなモチモチ感があります。食材にもこだわっていて、放し飼い卵や本来なら捨ててしまう豚の皮などを使っていて、環境への配慮も感じました。
A2. 「リトルリマ」の「神戸牛ハンバーグ」2,000円です

夜は客単価3万円の鉄板焼きで使う神戸牛のハンバーグ。お昼は2,000円で食べられます。自家製でミンチしているので、その日によって部位が違い、味わいに変化があるのも楽しい。お味噌汁がついてくるのも老舗感があって好きです。
A3. 「コンチェルト」の「サルディーニャ産 カラスミと野生種エノキのスパゲッティ」2,000円です

具材の合わせ方のセンスがすごくいい。チーズたっぷりなんですが、ほかの素材をちゃんと生かしていて、バランスよく、お酒もすすみます。
※価格は税込です。
※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
文:斉藤アリス、食べログマガジン編集部