目次
〈2021 食通が惚れた店〉
新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとって引き続き大変な一年となった2021年。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。
そこで、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめのお取り寄せ」をうかがいました。
今回は、フードパブリシストの高橋綾子さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
高橋 綾子
フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレスとして従事した中で肥えた“食”へのこだわりは、その後の素晴らしい人々との出会いと相まっていつしか人生そのものに。その間に培った食のデータと人脈を武器に“喜ばれるレストラン”の発掘に勤しむ日々。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
今年のベストレストラン
Q. 2021年、最も印象に残った飲食店を教えてください
A. 「かにじぇんぬ 銀座」です
ロケーション、お料理、とにかくアガります! すべて個室(2名〜)で、専任の料理人がついて目の前で蟹を捌くところからコースが始まります。蟹の透き通るような身の美しさ、新鮮ゆえに甘くてとろけるようなおいしさを、ホスピタリティ高い接客で一杯丸ごと堪能できるのです。
まず最初に供される「ビスク」に目を見張ってから、出てくるものすべてがワクワクするおいしさ。途中で蟹味噌を甲羅に入れぐつぐつさせるので「これはもしや?」と思っていたら来ました「蟹味噌しゃぶしゃぶ」が! うっすらと透明なレア加減の蟹脚に蟹味噌をたっぷりつけて口に入れたら、もうGo to heavenです。高額なので気軽に足を運ぶ、とはいかないのが残念ですが、年に1回、蟹の最高の時期に必ずお伺いしたいお店です。