【偏愛フーディスト】そうめんを偏愛する男、ソーメン二郎
そうめんにこれほどまで魅了された男は、どこを探してもいないのではないでしょうか。偏った愛情の根源にはなにがあるのか、その謎を紐解いてみましょう。そのそうめんへの偏執的な愛情の根源を……!
なぜそんなにそうめんを?魅力とは?
「三輪そうめん製麺所の家系に生まれた私は、幼い頃からそうめんに飽きないようにいろんな食べ方に挑戦しておりました。日本の麺では最も長い1200年の歴史を誇るそうめん。こんな長い間、愛されてきたそうめんの歴史こそが最大の魅力であります」
食べるときのこだわり
「家で食べる時は、ソーメン二郎の名前入り箸を使い、作務衣を着て食べます」
頻度
「35年くらい年中、食べています。冬はにゅうめんや、豚汁に入れたり、炒めてそうめんチャンプルーにして食べます」
そうめん好きあるある
「一人暮らしなのに勢い余って三束茹でるが、ワンパターンの食べ方に飽きて余してしまう。あとは、夏の家庭は土曜日の昼ごはんが必ずそうめんに。子供たちが『えー! お母さん、またそうめん??』と喧嘩腰のそうめん戦争がはじまる。お母さんも子供もそうめんも悪くない。悪いのはワンパターンのレシピであります」
美味しい食べ方
「沸騰したお湯に梅干しひと粒を入れて、そうめんを投入。ザルにあげたら水でしっかりもみ洗いし氷水でそうめんを締める。そうめんだけを器に入れ、オリーブオイルをたっぷり3回転半。天然塩やマジックソルトをパラパラパラと3パラ。そうめんの新世界をお楽しみください」
そんなお家そうめんを極めているソーメン二郎さんですが、外食でそうめんって食べるの……? なんと答えはYES! 彼が、わざわざ足を運んで食べに行くお店を教えてもらいました!
ソーメン二郎さんお気に入りの「そうめん」3選
1. 阿波や壱兆(東中野)
【すだちそうめん880円 ハーフ680円/出典:mgmfanさん】
「コシのある極太そうめんと、さっぱり清涼感あるギャップが美味しいのです。24時間そうめんが食べられる、そうめんの聖地です」
2. 台湾佐記麺線&台湾バル888(西新宿)
【麺線 レギュラー600円 スモール300円 ※夜メニューより/出典:デイルス・マイビスさん】
「アジアからそうめんを見つめた一品です。日本のそうめんによく似た台湾独自の細麺をスープで煮込んだ、素朴で優しい台湾のソウルフード、麺線。カツオだしのあんかけ風で香草が効いたホルモン。麺線は味わったことがないアジアなテイストで、とてもクセになる味です」
3. そうめん處 森正(奈良県)
【にうめん(温かいそうめん)820円/出典:ごまいぬさん】
「三輪そうめんの本場、奈良県桜井市の大神神社前にある森正で本物の極細、強靭なコシの三輪そうめんをぜひ味わって欲しいです」
■ソーメン二郎
そうめん研究家。奈良県桜井市生まれ。全国のそうめんを食べながら、そうめん復権活動を行う。著作に『簡単!極旨!そうめんレシピ』(扶桑社)がある。ブログ『そうめん道』主宰。http://somendo.blogspot.jp