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提供:三菱地所プロパティマネジメント株式会社
丸の内のビル地下には、レトロで和める名店がいっぱい!
落ち着ける雰囲気で普段遣いしやすい大衆的な酒場、丸の内エリアに意外とたくさんあります! コスパも良くて、おつまみも美味しい。一度飲むとまた立ち寄りたくなります。
「丸の内エリアの夜」と言えば、きらめくイルミネーションや洒落たレストラン、ショッピングなど、華やかなイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、ビルの地下には懐かしい雰囲気の居酒屋や気どらない立ち飲みなど、個性的な名店が盛りだくさん! 帰り道、丸の内エリアの行きつけでちょっと1杯、いかがですか?
大手町〜丸の内〜有楽町エリアで働く人たちも日参する、「大衆スタイルの酒場」
✔︎ 大衆的な雰囲気でホッと和む空間
✔︎お財布に優しい値段設定
✔︎ 個性的な実力店が競合している
1. 名物のおでん&マスターに会いに、今宵もL字カウンターに人が集う。「菜酒庵 快」

国際ビルB1Fに佇む「菜酒庵 快」。名店との呼び声高いこちらは、おでんを筆頭に気の利いた料理と充実した日本酒や焼酎を楽しめるL字カウンターの酒場です。今年で創業18年目、毎夜憩う呑ん兵衛な常連も珍しくありません。自由闊達に飲んでいるサラリーマンたちの顔からも「ああ、ここはいい場所なんだな」ときっと分かるはず。
「あれ、今日はどこ行くの?」「タイ料理〜。後で寄るね〜」。名物マスターの伊丹さんと店の前を通りすがるおなじみさんとのチャーミングな会話も、飲み屋が連なるにぎやかな飲食街ならでは。この街には「伊丹ファン」がたくさんいるそうです。

伊丹さんとおでん鍋が目の前、早い者勝ちという特等席に座らせてもらいました。ぜひいただきたいのは、名物の「おでん」。自家製がんもはふわふわでおぼろ豆腐のごとき柔らかさですし、大根やちくわにもだしがしっかりしみて、スッキリとした味わい。熱々のおでんだしに冷酒がピタリ!とハマります。


週替わりの手作り惣菜は常時6種類。高野豆腐、かぼちゃの煮物、ひじき、浅漬けなど、どこかホッとする家庭的な料理が魅力です。加えて、向かいにある姉妹店「和菜房 the kitchen 晴」で作る多彩な料理もオーダーできるので、サラダからつまみ、鍋、〆ごはんに至るまで大充実。

「マスターに会いたいから来ちゃうんだよな」「会社を出て、このカウンターでリセットして家に帰るんだよ」とは、常連の素敵な言葉。「カウンターの心地良さっていうのかな。近からず遠からず、お客さんとのほどよい距離感が好きですね。楽しいお酒を飲みに気がねなくふらっと来てもらえたら」とマスターの伊丹さん。常連率はなんと8割ということですが、一見客もウェルカムなのでふらりと入ってみてはいかがでしょう? 最近は女性客もぐっと増えているとか。
ちなみに20時過ぎまでに入れば、1杯目はなんでも100円(混雑時と一部商品をのぞく)という太っ腹プライス! 日本酒も気前良く正1合が基本とくれば、毎晩通いたくなります。

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2. 技ありな本格料理とメイド・イン・ジャパンの酒を、立ち飲みプライスで。「壌 大手町」

大手町パークビルディングのB1Fにある立ち飲み「壌 大手町」は、本格的な1品料理と日本のお酒が店のコンセプト。お店の売りは全てのメニューを国産で揃えているところです。

もう1つの特徴が、料理もドリンクも全て「300円、500円、800円」という超明朗な価格システム。キャッシュ・オン・デリバリー制で気軽に飲めるのも嬉しい。

何より嬉しいのは、料理が本当においしいこと。ひと手間を加えたアイデアつまみが豊富に揃っており、どの料理も「そうきたか!」と膝を打つ本格的な味わいです。たとえば、「豚肉の塩麹唐揚げ」は系列店からきた上質な豚の端肉を粗みじんにし、塩麹で味付けしてカラリと揚げたもの。ジューシーでお酒が進む贅沢な肉団子といった感じで、「こんなにレベルの高い料理が立ち飲みで楽しめるなんて!」とテンションが上がります。
料理もお酒も内容が毎日のように変わるので、何に出合えるかはその日のお楽しみ。「今月は秋田」など、各都道府県のグルメ旅がかなう月替わり企画もあり、通う楽しさに満ちています。メニュー黒板を見ているだけでお酒が進むはず(笑)。ちなみに〆ごはんは豚丼が人気。

日本酒やワインはもちろん、ビールだってすべて国産! どんな銘柄がオンタップされるかも毎日変わるので要チェック。さらに焼酎、クラフトジンまで、お酒は100種以上。どれにしようか迷います。「今日は何がある?」とスタッフに聞いてみてください。「日本っておいしい国だなあ……」と改めて実感するはずです。

ディナータイムは17時から24時までオープンしているので、軽めの1杯(ウェイティングバーとしても優秀)にも〆飲みにもフレキシブルに使えるのがありがたい限り。「メイド・イン・ジャパン」の魅力を気軽に再発見できる、ワクワクするカウンター。最近は訪日ビジネスマンにも人気で、外国人がズラリと店外で立ち飲む夜もあるそうです。

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3. 昭和の風情が心地よい、有楽町ワーカーの止まり木。「普通の立呑み きくのこ 有楽町本店」

有楽町電気ビルB1Fで人気の「普通の立呑み きくのこ 有楽町本店」。店名に「普通の」とついているのが謙虚でいじらしい(笑)。キャッシュ・オン・デリバリー制で気軽に立ち飲みできます!



「煮込み3点セット」は最初に頼みたい店の名物。肉の甘み際立つ塩味の牛もつ、ピリ辛醤油ベースの牛すじ、白味噌で仕立てた豚もつがトリオで690円(税込)。そして煮込みとトップを争うのが「唐揚げ」。ジューシーで香ばしい醤油味がヤミツキになる名作です。

バリエーション豊かなメニュー構成ですが、常連ほど頼むのが日替わりの手作り惣菜。「どのメニューもできるだけ手作りするように心がけています。有楽町で大衆的な雰囲気、という意外性に喜んでもらえることが多いですね」と料理担当の店長さん。毎日来る人も多く、若い人から一人飲み、女性、ベテランまで幅広い年齢層が居心地の良さを物語っています。
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4. 昭和の雰囲気が心地良い、サラリーマンたちの部室的酒場。「福津留」

国際ビルB1Fの大衆居酒屋「福津留」も近隣の会社員から愛されている名店。焼酎のキープボトルに下げられた名札から「人事部・◯◯さん」の文字がちらり。丸の内エリアの会社員たちに日常遣いされている証です。こちらの必食メニューは、「鶏の南蛮焼き」。創業以来の看板メニューで、鶏モモ肉、タマネギと和風ベースの特製辛みダレと合わせてホイルで蒸し焼きにしたもの。しっかり辛いですが、鶏と野菜の旨みや甘みも感じられて後を引きます。


柔らかな酸味が食べやすい「炙りシメサバ」や明太子、ゴボウなど色々なさつま揚げが一度に味わえる「さつま揚げ盛り合わせ」など、飲めるメニューが続々と。鉄板鶏もも焼き、鉄板餃子などの鉄板料理もファンが多いそう。

お酒は焼酎を楽しむ人が多く、「富乃宝山」が特に人気。がっつり系の料理が多いので杯が進みそうです。日本酒、ビール、酎ハイ、ハイボール、ホッピーも、もちろん完備。料理もお酒もバランスの良さが支持されています。

創業は半世紀ほどで、丸の内エリアでも古参の一つ。お客さんは30〜40代の男性が多く、常連が会社の後輩を連れてくるなど、脈々と受け継がれる「福津留愛」に支えられてきました。会社で会議を終えた後、こちらで同僚とばったり会って会議再開&白熱……なんてことも。さながら「丸の内サラリーマンたちの部室」といった場所。
飾らない雰囲気の店内で名物の「鶏の南蛮焼き」と焼酎ボトルを仲間でワイワイ囲む。懐かしくて心落ち着く大衆酒場です。もちろん、初めてでも温かく受け入れてもらえるので、安心して扉を開いてください。

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丸の内エリアの地下街にはゴキゲンな酒場が満載!
丸の内・大手町・有楽町エリアの地下街は、個性的でリーズナブルな大衆酒場がひしめく、笑顔あふれるおいしい場所。きれいに飲む酒場名人が多いので、ビギナーさんも安心して楽しめるはずです。あなたも今日から「飲み活」始めませんか?
撮影:本野克佳 取材・文:森本亮子 構成:笹 元(Roaster)