今、グルメ界隈をザワつかせているのが10月6日（金）に開業する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー（以下：ステーションタワー）」です。

虎ノ門ヒルズの歴史は、2014年に誕生した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」からスタートします。その後2020年には「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が竣工、2022年には「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」が続きました。そして2023年の10月にステーションタワーが加わります。

「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」には食べロググルメ著名人でもあるマッキー牧元さんがプロデュースした「虎ノ門横丁」があり、お店のラインアップも通好みで虎ノ門界隈のグルメ度をかなり底上げしてくれました。

この秋オープンするステーションタワーの飲食店もすこぶる良いお店がそろっており「商業ビルにこれだけの誘致はなかなか無い」「森ビルの本気を感じる」など、フードライターや飲食店関係者もうわさするほど。それもそのはず、「The Tabelog Award」受賞店や「食べログ 百名店」に選出されたお店の系列店がたくさん出店するのです。

今回はそんなステーションタワーの飲食店の中でも、特に注目のお店をご紹介します。
※一部店舗は2023年11月から2024年1月オープン予定

デートで行きたい！ ラグジュアリーレストラン

KEI COLLECTION PARIS

ステーションタワーの最上部に誕生する「TOKYO NODE」にオープンするのは、フランスでアジア人初となるミシュランフレンチ三つ星を獲得した小林圭シェフによるガストロノミーグリルフランセーズ＆バー。“大人の遊び場”をコンセプトに、素材にこだわりフランス料理に遊び心をとりいれたライブ感あふれる劇場型ラグジュアリーレストランになるそうです。

小林圭シェフプロデュース店舗は御殿場の「メゾン ケイ」に続き国内2店舗目となります。

apothéose

同じく「TOKYO NODE」にオープンするのは「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」の成澤由浩シェフに8年間師事した後渡仏し、パリ2区にあるミシュラン1つ星店でシェフを務めた北村啓太氏が手掛けるフレンチガストロノミー。

北村氏自らがシェフとして常駐し、日本のテロワール（風土）をテーマに、産地の文化や特性を尊重し訪ね求めた食材と、フレンチの技術を生かし、唯一無二の料理を提供するそうです。49階からの夜景も素晴らしそうですね。

The Tabelog Award受賞店がプロデュース

DOLCE TACUBO CAFFE

「The Tabelog Award」を7年連続受賞している代官山のイタリアン「TACUBO」のスイーツ専門店。同じく代官山にある「DOLCE TACUBO」のカフェ業態のようです。代官山店では購入時間に合わせて焼き上げるフィナンシェや本格カヌレ、濃厚なシュークリームにとろけるプリンなどが人気です。虎ノ門ではどんなメニューがいただけるのか今から楽しみですね。

赤坂おぎ乃 和甘

2020年にオープンした日本料理「赤坂おぎ乃」は2023年に「The Tabelog Award」を初受賞しました。季節感のある美しい料理がSNSでも評判で、今ではかなりの予約困難店です。そんな令和生まれの人気店が和菓子をプロデュースします。会席の食後に提供される季節のジェラートや、店舗で焼き上げるふわふわしっとり生どらやきの他、練乳葛豆腐、わらび餅などここでしか食べられない甘味がそろいます。

食べログ 百名店選出店がプロデュース

CRAZY PIZZA TORANOMON

「食べログ イタリアン TOKYO 百名店」に2年連続選出されている国領の名イタリアン「ドンブラボー」が神楽坂の「CRAZY PIZZA SQUARE」に続いて虎ノ門にも登場！ 神楽坂店でも人気の「ぶっかけピザ」は必食です。

BEAVER BREAD BROTHERS

2022年に「食べログ パン TOKYO 百名店」に選出された馬喰横山のパン屋「BEAVER BREAD」の姉妹店が登場。食事に合うハード系のパンをはじめ、日本ならではの定番パンをアップデートした菓子パンや惣菜パン、サンドイッチ、焼き菓子までそろう、“町のパン屋さん”です。夜になると、バーとしての営業を開始。ワインやウイスキーを片手に、おつまみパンや、ベーカリーならではのオーブン料理を楽しめるそう。

中華バル サワダ

大阪のなにわ橋にある「中国菜エスサワダ」はオーナーシェフ澤田州平氏による本格中国料理が評判のお店。「食べログ 中国料理 WEST 百名店」には2回選出されています。特にスペシャリティである「クリスピーチキン」のファンは多く、東京にある姉妹店「中国菜 エスサワダ 西麻布」でも人気。虎ノ門店はそんな「クリスピーチキン」をはじめ名店の味を気軽に楽しめるバル業態とあって期待大です。

falò+

2023年の「食べログ イタリアン TOKYO 百名店」に選出された代官山の「falo」の姉妹店「falò+」。炭火焼きと醗酵技術をテーマにしたイタリア料理店です。食材の持つポテンシャルを炭火で最大限引き出し、自家製醗酵調味料を使用。ライブ感あふれるキッチンを臨む全席カウンターの客席は大人の食事シーンにピッタリ。

鍈

恵比寿の焼き鳥店「鍈輝」は「食べログ 焼き鳥 EAST 百名店」に3年連続選出され、2021年と2022年には「The Tabelog Award」も受賞しています。そんな「鍈輝」の新業態が虎ノ門に登場。和食にとどまらず工夫を凝らした鳥の創作料理を提供します。1品からカジュアルに楽しめるカウンタースタイルで、仕事帰りにも気軽に立ち寄れそう。

鮨 すがひさ

神奈川・溝の口にある寿司屋「鮨 すがひさ」が、月に数日だけ営業するのが「変タイ鮨 すがひさ」。2022年に「食べログ 寿司 EAST 百名店」に選出されています。タイ料理のシェフを経て江戸前寿司の技術を学んだ、異色の職人による新しい寿司を都内で食べることができるようになります。江戸前寿司にも使われる薬味（わさび・ねぎ・しょうが・しそ）を発展させ、海外のハーブやスパイスの使い方を大胆に取り入れた、唯一無二の寿司、今から楽しみですね。

Äta caved’occi

代官山の予約が取れない魚介ビストロ「アタ」と、新潟の人気ワイナリー「カーブドッチ」がコラボレーション。「アタ」は「食べログ フレンチ TOKYO 百名店」の選出店で「The Tabelog Award」も過去に何度も受賞しています。メニューには名物の魚介料理に加え、自家製のソーセージをラインアップ。ワインのほか、貴重なクラフトビールもスタンバイ。

食べログマガジン掲載店がプロデュース

Uké

日本橋兜町のイノベーティブフレンチ「Neki」や、「食べログマガジン」で紹介した世田谷代田の薪火レストラン「songbook」を手掛ける、西恭平氏による新しい形の居酒屋。これはもう絶対オシャレなヤツ！ プレスリリースによると「ジャンルレスなさかなに合わせて、バーテンダー・野村空人が居酒屋ドリンクをアップデート。店内は、和洋を織り交ぜヴィンテージ家具や調度品をしつらえた、大人のための上質で居心地の良い空間」とのこと。カジュアルデートや一人飲みに女子会など、使い勝手が良さそうですね。

ovgo Baker BBB

原宿や日本橋、京都で展開するプラントベースのベイクショップ「ovgo Baker」による、バナナブレッド専門店。店舗限定商品にもかかわらず、ovgo の代表商品であるクッキーと並び、創業以来根強い人気を誇るバナナブレッド。BBB では、限定フレーバーや、ホールでの販売も実施します。提供する商品は、もちろん全てが植物性。手土産にもピッタリです。

鮨 おにかい×2

食べログマガジンでも何度か紹介した、コース11,000円（税込）でカジュアルに寿司を楽しめる“くずし鮨”「鮨おにかい」の系列店も出店予定。中目黒を皮切りに八丁堀や浅草橋、横浜の野毛などにも展開する人気店です。シグネチャーメニューは海老の天ぷらを酢飯と合わせた「海老天のり巻き」。定番の「本マグロの中トロ」もおすすめです。

注目のカジュアルグルメ

Ta-im 虎ノ門

「Ta-im」は恵比寿で人気のイスラエル家庭料理の店で2018年には「Ta-im 丸の内店」がオープン。虎ノ門は3店舗目になります。フムスやファラフェルは定番ながら優しい味わいで何度でも食べたくなる味です。ヘルシーなイスラエルサラダ、シュニッツェル、ケバブなどとあわせて、イスラエル産のワインも用意。店内は、ブルーとオリーブウッドを基調にした温かみのある雰囲気になるそうです。ヴィーガンにも対応します。

10月のオープンが待ち遠しい！

ステーションタワーの開業で虎ノ門エリアがグルメスポットとして、ますます注目されそうですね。銀座線と日比谷線の2路線からのアクセスも良好で、平日・休日問わず賑わいそうです。

＜DATA＞
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
開業時期：2023年10月6日（金）
住所：東京都港区虎ノ門1丁目、2丁目の一部
（日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結）

文：食べログマガジン編集部
写真：虎ノ門ヒルズステーションタワー