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わざわざ行きたい! 福岡のおいしいお店2軒
一度は訪れてみたいあのお店。駅からけっこう歩くな……とつい腰が重くなってしまうことってありますよね。でも、そんなお店だからこそ「わざわざ来てよかった!」と思えるすばらしい感動に出会えるかも? 本稿では、駅からちょっと離れているけれど、タクシーに乗ってでも行きたいお店をご紹介します。
restaurant mamagoto
「restaurant mamagoto」は、福岡市東区筥松にある一軒家フレンチのお店。最寄り駅である西鉄貝塚線・福岡市地下鉄箱崎線の貝塚駅からは徒歩約12分かかるので、ぜひタクシーで訪れたいところ。タクシーなら約3分で到着です。
店主の辻塚幸祐さんは、本場フランスで修行し、カナダ・トロント総領事館のシェフや軽井沢のホテルの料理長などを務めた正統派のフレンチの料理人。2017年に独立し同店をオープンしてからは、抑制していた独創性を開花し、遊び心あふれるフレンチを提供しています。
6席のみのぜいたく空間
2022年の2月には店舗を改装し、さらに店主・辻塚さんの独創的なフレンチの世界を表現する空間になりました。座席はカウンターの6席のみ。調理から提供、コースの説明まで、すべてを辻塚さんひとりで行うため、この人数が最大限なのだそう。
楽しさと驚きあふれるフレンチ
料理は6,600円、8,800円、11,000円のコース。季節によってメニューを変えているそうですが「飽きたらもう作らない」(辻塚さん)とのことなので、一皿一皿が一期一会。こちらの「鮎。川の流れのように」は、鮎の内臓を泡のソースにして添えた一品。白ワインとともに楽しみたいですね。
こちらは鹿肉に実山椒を添え、パセリとナスのソースや枝豆を添えた「夏鹿と鹿が食べそうなもの」。地元・九州の素材を信頼できる生産者から仕入れているそう。こちらはぜひ赤ワインと一緒に。
メニューの名前も遊び心たっぷり。なぜこの名前になったのか?ということも想像しながら料理を楽しめそうです。
「これとこれを合わせたらどうなるだろうとか、およそ合わないような組み合わせを考えるのが面白いですね。メニューについてはずっと考えています」と辻塚さん。
低温調理器やガストロバック(減圧調理器)、液体窒素といった最新の調理器具を駆使し、独創的な料理を生み出していますが、その料理はあくまでも「フレンチ」であることを大事にしているそう。フレンチというルールを守りつつ、味がおいしいのはもちろん、楽しさと驚きを提供したいと辻塚さん。その世界観を一緒に楽しめる人とゆっくり訪れたいお店です。