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【Flozen the Next】Nextハイボールは、凍結レモンサワーです!
某人気ダンスボーカルグループが好んで飲むことで有名なレモンサワー。彼らのパワーの源になっているのはきっと、レモンサワーです。
体型のことを考えてビールは控えめにしておこうかなと思っている40代以上の男たちはけっこう前から飲んでいるレモンサワー。最近では、20代、30代の男女もレモンサワーを飲んでいる人が増えているようです。
ちなみに、レモンサワー発祥の地は「もつ焼き ばん」といわれています。
自分でレモン搾り器でレモンを回しながら搾るスタイル。果汁をソーダで割ったものを「サワー」と呼んだのはここからだそうです。
樋口真嗣監督(『シン・ゴジラ』、『進撃の巨人』)に数年前に連れていってもらった東十条の焼きとんの行列店「埼玉屋」では、一升瓶ごと凍らせたホワイトリカーをジョッキに注いでくし型切りのレモンを搾りながら入れて、さらにジョッキの周りにソルティドッグのように塩をまぶす凍結したレモンサワーが出てきて、あまりの美味しさにびっくりしました。
小岩の「素揚げや」は、「最強レモンサワー」という名前の凍らせたくし型切りのレモンを氷がわりに入れた「凍結レモンサワー」というスタイルを生み出した店とのことです。2杯目以降は中身の焼酎とソーダだけオーダーできて安く飲めるという点がまた素晴らしいですね。
「埼玉屋」のように、焼酎自体を凍らせるものもありますが、最近都内で流行っているのは、「素揚げや」タイプのレモン自体を凍らせる「凍結レモンサワー」です。
「もつ焼き ばん」「埼玉屋」「素揚げや」、この3店が元祖レモンサワー御三家と言っていいでしょうね。
まさにレモンサワーの聖地!
ところで、店でレモンサワーを頼むと、既製品のレモンシロップを入れた甘〜いものが出てくることがあります。あれ、好きじゃないんですよね。レモンサワーは、スッキリ酸っぱくシュワーッとしていないと美味しくないんです。シロップを入れたとしても自家製のこだわった甘すぎず風味の良いものだといいんですけどね。
ということで早速、私の好きなレモンサワーの店を紹介します。
The OPEN BOOK
新宿ゴールデン街の注目店! 強炭酸と繊細なレモンの風味にやみつき!
2016年春にオープンした新宿ゴールデン街の「The OPEN BOOK」では、黒糖焼酎にあらかじめレモンピールで香りをつけたものに、さらにカットしたレモンを搾り入れて特製のシロップも入れて専用の強炭酸で割るスタイル。
ここのレモンサワーのレシピは、店主の田中 開さんと今話題の代沢のモダンガストロノミー「サーモン アンド トラウト」の森枝 幹シェフが開発したので美味しくないはずがない。“うすはりグラス”で提供することにもこだわりがあるそうで、確かに繊細にレモンを感じながら飲めるレモンサワーです。
でも、飲みすぎたら膝にくるのでご注意を。
博多うどん酒場 イチカバチカ
凍結レモンを丸ごと1個INした豪快レモンサワー!
2016年8月オープンの恵比寿「博多うどん酒場 イチカバチカ」で飲めるのは、「一八 (イッパチ)レモンサワー」という凍結したくし型切りのレモンを丸々1個分入れる豪快な凍結レモンサワー。
サクッサクのゴボ天と、美味しいだしが絡んだやわやわのうどんの「ゴボ天うどん」を食べながら飲む凍結したレモンサワーの美味しいこと。
ここのレモンサワーで面白いのはベースを焼酎またはウォッカから選べることですね。グラスのフチに塩をつけてソルティドッグ風にしているので、最後にご紹介している「素揚げや」と「埼玉屋」のインスパイア系レモンサワーといえるかもしれません。
2杯目以降は中身だけ継ぎ足す「中お代わり(やかん)」が5杯分で1,500円と、お得です。個人的には、この店が東京に凍結レモンサワーを流行らせたのではないかと思っています。
七鳥目
焼酎とソーダのブレない黄金比に感激する、ひんやりレモンサワー
2016年9月に南青山にオープンした「七鳥目」では、既に混ざりあった焼酎とソーダが直接出てくるソーダマシンがあり、レモンはこちらも凍結したくし型切りのレモンを入れるスタイルで、「凍結生レモンサワー」という名前です。
暑い時期には、瓶ごと凍結させた焼酎をソーダで割って、さらに凍結したくし型切りのレモンを入れたキンキンに冷えたダブル凍結の「究極の凍結生レモンサワー」も出しています。これは、飲むとカラダごと冷えまくるので、暑い日の1杯目には最高!
焼鳥も何でも美味しいのですが、この店の名物エル・フランス種(他品種のウズラの卵より大きい)の半熟ウズラ串の濃厚でクリーミーな黄身が、ひんやりさっぱりの凍結レモンサワーに合うんです。
以前、白ワインに凍結レモンを入れてもらったことがあるのですが、白ワインにスッキリした酸味も加わってなかなか美味しかった。ワイン愛好家の人には邪道だと言われるかもしれませんが。
【店名は秘密】代官山のバー
飲みの〆は、シークレットなバーのダブル凍結レモンサワー
週に2~3回通っている看板の無い代官山のバー(店名は秘密)でも最近、キンミヤを凍らせてシャーベット状にしたものに凍結させたレモンを入れた「ダブル凍結レモンサワー」を出しています。
レモンサワーは「キンミヤ焼酎」をベースに使うことが多いのですが、なんと、「シャリキン キンミヤ焼酎」というそのまま凍らせられるパックがあるんですね。このバーで見せてもらったのですが、凍結レモンサワーもこれがあれば簡単に美味しく作れちゃいますね。
この店に来るまでに何軒か行って、帰り際に寄るので飲みの〆にカラダも気持ちもキリッとしていいのです。
2F
この酸っぱさこそがオトナの嗜み。ゆっくり飲みたい隠れ家バー
大好きな渋谷の焼肉店「ヤキニク ホルモン どうげん」のオーナーのキンタカオさん(俳優もやっていて『とと姉ちゃん』や『シン・ゴジラ』に出演)がやっている会員制バー「2F」(住所非公開)のレモンサワーのレモンは、オレンジ? と思ってしまうほどの色合い。マイヤーレモンという品種でかなり酸っぱさが強いのが特徴のレモン自体にもこだわっているレモンサワーです。
ベースは「キンミヤ焼酎」ですが、麦焼酎の「八重丸」でも作ってもらったら、これはこれで焼酎の風味が感じられて良かったです。かなり大きくて重いグラスで提供されるので、ゴクゴク飲むというよりチビチビゆっくり飲むのが似合う「オトナのレモンサワー」。
「ヤキニク ホルモン どうげん」の焼肉の〆に汁なし麺に卵黄を載せた「ザ・麺」を食べた後に「2F」というバーに移動して飲む「オトナのレモンサワー」は至福の味です。
(住所非公開ですが、「ヤキニク ホルモン どうげん」の常連になれば行けるかも)
【Good Looking Glass】こだわりの見た目、魅せ方一杯入魂
はしづめ
グラスのフチ使いでサプライズ
次は、レモンサワーの見た目の話です。
広尾の中華料理「はしづめ」のレモンサワーはスライスレモンを皮の内側に沿って切ってリング状にしてグラスのフチに引っ掛けて出てきました。グラスのフチ使いとしては、「コップのフチ子」以来の衝撃。
大げさと思われるかもしれませんが、それくらい新鮮な驚きがありました。
【Classy Shochu Citrus】高級店の柑橘サワー
高級寿司店や日本料理店でレモンサワーを頼むのは気が引けますよね、そんなとき私は、「麦焼酎の炭酸割りに柑橘系の何か入れてください。」とオーダーしています。
レモンサワーのときもあれば、すだちサワーやカボスサワーのときもありますが、こういう店でもこのようにオーダーすれば、臆せず柑橘サワーが飲めるだけでなく、高級感も味わえます。
銀座 しのはら
お皿とともに高級感を楽しむ、柑橘サワー
「銀座 しのはら」で柑橘サワーを頼むと、綺麗に半分にカットしたカボスなど柑橘類を高そうな小皿に載せて提供してくれます。これだけでリッチな気分になれますよね。
博多名代 吉塚うなぎ屋
お好み焼酎をレモンでアレンジ
博多の「吉塚うなぎ屋」でも、レモンサワーを頼んだらないと言われたので、麦焼酎のソーダ割りにカットレモンをお願いしました。するとレモン1個丸ごとカットして出してくれたのですが、レモンだらけ(笑)。ちょっとデザート風ですね。見た目にも酸っぱい爽やかさを感じました。
と、いろいろ書いてきましたが、どこの店、どんな料理でも1杯目は、とりあえずレモンサワー! すごく甘いのは嫌だけど、レモンサワーってだいたい美味しいですよね。カレーってどこの店でもだいたい美味しいというのと似てるかも。
スナックでレモンサワーを頼むとこのセクシーなお尻のグラスで出てくることが度々あります。これだけで楽しい。私もレモンサワー専門のグラスのデザインとかしてみようかな。
私が次に行きたい注目店
最近行ってみたい店No.1は、昨年京都にオープンした「SOUR (サワー)」。元々焼鳥店「炭火焼く鳥 ソリレス」で出していたサワーが人気で、サワー専門店を出したそう。
レモンサワーだけでなくいろいろなサワーが楽しめる店として注目を浴びています。グラスの中にフルーツがどっさり入っていて見た目も美しい。こういったサワーを新しく、美味しく楽しめる店はこれから全国的に増えるでしょう。
数年前、ハイボールが爆発的に流行りました。ハイボールよりもバリエーションが楽しめるサワー。2017年は、レモンサワーを中心としたサワーブームが来るでしょう。
私もさまざまなサワーを探求していきたいと思います。
それではみなさん、素晴らしいレモンサワーライフをお過ごしください。
文/秋山具義
アートディレクター。1966年秋葉原生まれ。1990年日本大学芸術学部卒業。1999年デイリーフレッシュ設立。 2016年より「食べログ」グルメ著名人として活動。
ここからは編集部ピックアップ!しつこく続くレモンサワー特選
もつ焼き ばん
往年のファンから若者まで魅了する、レモンサワー発祥の地
かつて中目黒に皆に愛された店「もつ焼き ばん」があった。
もつ焼きやレバカツといった料理に加え、みんなが注文し楽しんだのが「レモンサワー」だ。炭酸と焼酎、レモンという至ってシンプルな構成ながら、「もつ焼き ばん」に行くと本当にみんながレモンサワーを飲んだのだ。なぜなら、中目黒「もつ焼き ばん」こそが、このレモンサワーという名前を付けた元祖だからだ。
その後、街の開発による立ち退きを期に閉店するが、その味、楽しさを守るべく大将の弟さんが祐天寺で『もつ焼き ばん』を出店。その後、大将も再度店を五反田と中目黒で「もつ焼き ばん」を再開。どちらの店も、元祖レモンサワーはじめ、かつての味を今も楽しませてくれている。
ちなみに、レモンサワーの名前の由来だが、中目黒本店ではカクテルの名前を拝借したといい、祐天寺では「“さわやか”からサワーってなった気がするなあ」とのこと。この違いもレモンサワーの歴史の表れなのだ。
そんな中目黒本店で多い日には200杯近く出るというのが、レモンサワー(300円、レモン追加100円、中身200円)。焼酎と炭酸、そしてレモンというシンプルな構成ながら、他店では味わえない美味しさがある。
「もともとレモンを入れた焼酎のソーダ割りを“酎炭(チュウタン)”なんて呼んでいたんです。でも名称を付けようということに。蒸留酒にジュースを混ぜたサワーというカクテルから“サワー”を拝借することになったんです」(店長・加藤さん)。
残念ながら、そのカクテルがどんなものだったかは不明だそうだ。
芝浦で仕入れる鮮度抜群のもつ焼きや、名物のレバカツを肴に、元祖の味を堪能しにぜひ足を運んでみてほしい。
素揚げや
味が薄まらないからずっと美味しい! 元祖最強レモンサワー
秋山具義さんもレモンサワー御三家としておすすめする「素揚げや」。京都や銀座の和食店で板前として腕を振るってきた店主・宮崎さんが、素揚げの美味しさと奥深さに惚れ込んだことから誕生した店だ。
技術力が光るその素揚げは、油へのこだわりから油っこさなど皆無で、鶏も野菜も素材のうま味が最大限引き出されたものばかり。
そんな素揚げにぜひ合わせたいのが、もう一つの同店名物「元祖最強レモンサワー」450円(中身350円)。グラスの酒に浮かぶ凍らせたレモンが氷の役割も兼ね、始めに1杯を頼んだら、後はホッピーのように中身をおかわりしながら延々と飲める。
氷を使わないので酒が薄まらず、むしろレモンが溶けるにつれてレモンの香りと味が濃くなっていく、いわば“育てる”酒なのだ。不思議なことに、凍らせることでレモンの苦みが低減し、絞っても食べても美味しい。
店主こだわりの国産瀬戸田レモンの味と香りをあますところなく味わうことができる。酒は通常ウォッカ+シロップだが、おかわりの際はまったく甘みのない「エクストラ(ドライ)、ウイスキーの「ハイボール」、ノンアルコールの「レモンスカッシュ」も選ぶことができる。さあ、あなたは何杯までおかわりを続けてしまうかな!?
酒肆 一村
ジンベースの個性豊かなレモンサワーたち
日本酒の店として人気を博している「沿露目」の姉妹店がレモンサワー専門店として、2016年11月にオープン。しかし、こちらのレモンサワーは基本、ジンをベースにしているため、大衆居酒屋のレモンサワーとは、イメージが違う。レモンサワーだけでスタンダードな「名代」の他、「塩味」「甘味」「辛味」「苦味」と5種あり、すべて香りがよく酸味より甘みの強い愛媛県宇和島産のレモンを使用している。
「名代」「塩味」「辛味」のベースには冷凍庫でキンキンに冷やされたビーフィータージンが使われ、各味に対して、酒粕塩や漬け込んだ唐辛子・柚子ペッパーなどが加えられる。「甘味」のベースはオールドトムジンで、さとうきび果汁などを配合。「苦味」は薬草系のウンダーベルグがベースと、各々個性的な味を楽しめる。
「この店のテーマは、“島”。島って、独自の文化が栄える土地なので、ここも独自の酒文化を発祥できる店にしたいなと。加えて、レモンサワー以外にも島焼酎、島ウイスキー、島ラムなども用意しております。」と、店主・大野尚人さん。
料理メニューは和洋折中で、60品ほどと盛りだくさん。ぶらりと立ち寄りたいお店だ。
「玉子サンド」は、トーストに和辛子が塗られ、胡椒とマヨネーズで和えられた玉子、たっぷりのキャベツを挟む。サクサク食感がたまらない!
もつ吉
甘いレモンと強炭酸のレモンサワー
京都の食材とフレンチが融合した料理が好評で、現在都内で3店舗を展開している「もつ吉」。料理以外にもその3店舗で共通して楽しめるのが、名物「スーパーレモンサワー」だ。
他店のレモンサワーと何が違うかというと、国産レモン発祥の地といわれている広島県大崎下島産で、しかもとある農家から仕入れているレモンを使用しているのだ。「同じ無農薬レモンでも他とはモノが違います!」とは同店広報担当の山崎さん。
一般的なレモンの糖度は7〜8度だが、このサワーで扱うレモンは、なんと12度に達することも! 肥料を与えず、土の中に微生物を入れて豊かな土壌を育て、そこでレモンを栽培する。そして、店からの発注が入ってから初めて木から切り離し、常にもぎたて新鮮という状態をキープしている。夏場には酸味が熟し、さらに甘さを増すという別名「太陽のレモン」。
そんな、皮も食べられるザク切りされた太陽のレモンが、強炭酸で割られ、グラス内で泳ぐレモンサワー。スカッとした喉越しと、レモンの酸味、甘味、香りを同時に楽しむ。さらに付属のマドラーでレモンをすくい上げ、頬張れば自慢の甘みを堪能できるという何重もの楽しみ方がある贅沢さなのだ。
2016年オープンしたばかりの西荻窪店で、まずはその爽快な味を楽しんでみよう!
「特上和牛炙りハラミ」には、フレンチの手法である、低い温度でゆっくりと加熱する低温調理を施されている。レモンサワーと一緒にご賞味あれ。
ホルモン青木
うま味いっぱいのホルモンをさらりと流す、シャリシャリ焼酎
暑い夏には汗をかきかき、寒い冬には体が熱とパワーを求めて……。結局のところ一年中、食欲をあおるのが焼き肉&ホルモン焼。こちら亀戸の「ホルモン青木」といえば、今や東京にこの店ありとの存在感を確立した有名ホルモン専門店。平日、週末問わず行列必至という人気の理由は、大きくて立派な美味しいホルモンが、リーズナブルに味わえること。
あちこちのテーブルで七輪の上に火柱が上がるのは、噛めばじゅわっと染み出してくる、脂の甘みとうま味いっぱいのホルモンが焼かれているから。なかでも人気メニューが、「ホルモン(塩)」。脂たっぷり、大粒のぷりぷりホルモン。大根おろし入りのさっぱりポン酢で食べると止まらなくなる!
そんなホルモンに舌鼓を打った後で、口の中に残る脂をスッと切ってくれるのが「生搾りレモンサワー」450円だ。
凍らせたシャリシャリの焼酎にレモン炭酸を注ぐそれは、飲みやす過ぎるのが玉にキズ。レモンサワーといえばコレじゃなきゃというファンは多く、こちらも夏冬関係なく、売り切れてしまうこともあるのだとか。ジョッキのフチに塩がついたスノースタイルで、程よい塩味にいっそうグイグイ進んでしまうのだが、とにかくホルモンとの相性は最強。一度飲んだら病みつきになりますよ!
晩酌屋 おじんじょ
お気に入りが見つかる! 6種の絶品レモンサワー
「うまいモノ食べて、好きな酒飲んで、会話を、コミュニケーションを楽しむ。うちはそんな晩酌の時間を過ごしてもらうための居酒屋。」と店主の高丸さん。
3年目を迎える同店オープンの際、「多くの人に愛されるレモンサワーを、どこよりも美味しく、遊び心ある魅力的なもので提供したい。」とレシピを開発した。そして、いまメニューに並ぶのが、高丸さんの出身地・広島県から取り寄せる瀬戸田レモンを使用した6種のレモンサワーだ。
「いつもの生レモン酎」は、焼酎にレモンと強炭酸のオーソドックスなレシピで、レモンが香り立つさっぱり味。「オヤジの麦レモン酎」は、前者の焼酎を本格麦焼酎に替え、そのクセのある味を楽しむ1杯。「シャリッと!! レモン酎」は、フローズン焼酎とレモンの入ったグラスに高圧炭酸水を注ぎながら飲むひんやり&スッキリタイプだ。
他にも甘酸っぱいレモンの皮のリキュールを使った「レモンチェッロで酎」、自家製ハチミツレモンで作る甘口の「ミント香るレモン酎」、自家製レモン塩を溶かして飲む「瀬戸田のレモン塩de酎」と個性的でバラエティ豊かなレモンサワーがそろう上、裏メニューが2種ほど用意されている日もあるのだとか(6種のレモンサワーはすべて480円)。一度はすべての味を確かめて、お気に入りを見つけてほしい。
「神明鶏の肉汁焼き」(ヘルシー手羽ムネ、定番モモ肉)各1,480円。皮はパリッと、肉はふっくらな美味。こちらも自家製レモン塩がよく合う!
是屋
トレンドの凍結レモンサワー
10年くらい前にオリジナリティーのあるレモンサワーが、世間にないと思っていた店主の井上紀之さん。レモンを凍らせる技法を知り、これは使えると、その時期に旬の国産ノンワックスレモンを冷凍。そしてブレンダーで削り、キンミヤ焼酎に混ぜたものをベースにしたレモンサワーを思いつく。ノンワックスなので皮も食せる、キンキンに冷えたシャリシャリのレモンサワー。
レモンは季節や産地によって味も違うので、砂糖と塩を加えて、その日その日で味を微調整。砂糖を加えているが甘くなく、イメージで言うと、ソルティードッグをレモンサワーで再現した感じだ。
「大衆層のレモンサワーのランクを上げたかったんです。昔、バーテンダーをやっていた経験もヒントになっていて、カクテル的な感覚を居酒屋で気軽に味わってほしい。」と井上さん。5年前にこのお店を開く時から看板メニューとして打ち出そうと決めていたというが、今ではすべてのお客さんに愛されるレモンサワーとなった。
料理も誰しもが知っているメニューだが、ここでしか食べられないクオリティーを意識しているのだそうだ。そんな店主こだわりの居酒屋は、今日も賑わっている。
お酒のお供に人気のメニューは「大海老丸ごと入りメンチカツ」。海老に豚肉のメンチを巻き、揚げたという独創的な一品だ。塩を付けなくとも、海老のうま味だけでも美味しい。
N・park
レモンサワーでシュワッと! から揚げでジュワッと!
夜な夜な賑わう恵比寿の街の、少し奥まった住宅街に佇むダイニングバー。多彩なドリンクが揃う同店だが、不動の人気No.1といえば、「純レモンサワー」、「ひめレモンサワー」だ。
最大の特徴は、いずれも愛媛県北東部の離島、“青いレモンの島”のキャッチフレーズを持つ岩城島産のレモンが使われていること。店主の北野さんが島を訪れた際に惚れ込み、仕入れにこぎつけたというそのレモンは、切った瞬間、絞った瞬間から香り立ち、その質の高さがわかる。
同店のレモンサワーは、1杯にレモン1/2個の果汁をギュッと絞り、そんなレモンの香りを壊さぬようウォッカを合わせている。甘みを加えるのは、レモンを皮ごと漬けたオリジナルレモンシロップで、好みにより増減可能。
シロップ抜きで酸味だけを存分に楽しむこともできる。そうしてできる「純レモンサワー」は、さわやかな香りとさっぱりとした酸味でから揚げなどの揚げ物とよく合うのはもちろんのこと、他のどんな料理とも好相性だ。「ひめレモンサワー」なら、かすかに山椒を思わせるスパイシーさなども感じられて面白い。果実味豊かでビタミンCたっぷりのレモンサワー、飲めば体も喜ぶこと間違いなしだ。
ここの人気メニューは、モモとムネを盛り合わせた「純から揚げ」。注文後にタレと衣を付けてからりと揚げる。ふわっと軽やかでしっとりジューシーな逸品。
レモンサワーのシュワッと感と、から揚げのジュワッと感の“シュワジュワ感覚”をご堪能あれ。
今夜はレモンサワー!
いかがでしたか? ここまで読んでいただいた方は、きっと口の中が既に酸っぱくなっていらっしゃるのではないでしょうか? かくいう食べログマガジン編集部もレモンサワーが大好き! プールいっぱいのレモンサワーを飲むのが夢です。今宵も街のどこかでレモンサワーが誰かをハッピーにしていることを祈って……!