テレビ朝日のお笑い番組『笑いの金メダル』のワンコーナーでキャラが誕生して……その頃に結婚したから14年くらい前、2006年頃なのかな。で、番組が終わっちゃってから2010年に「R-1」に出ようと思って、俺に何ができるかな～って思っていたら、「あ、ハンバーグ師匠がある！」って。ピンネタなんて持ってなかったから、そのときハンバーグ師匠しかなかったんですよ。

まだブレイクはしてないですよ。まだまだ“熟成”期間って所。いつ焼き上がりになるかさっぱりわからないけど、今はまだ炭集めて鉄板に火をつけているくらい。

正直わからないんですよ。レギュラー番組に出ているわけでもなく、定期的に露出しているわけでもない。だから世の中の人がよく見かけているわけでもないはず。これは自分の肌感でわかります。

すれ違うときに「ハンバーグ」って声をかけられて、こちらも「ハンバァぁぁぁグッ！」ってちゃんと返していて。インタビューとかでも答えているんですけど、「スピードワゴン」や「あまーい」で知っているのは、40代前後くらいで、若くなるにつれ「結婚・離婚」で覚えている人、「バイク」で覚えている人、「ハンバーグ師匠」で覚えている人って年代で分かれますね。

そうだね～。俺の中では10ある内で今は、「ハンバーグ師匠」が6、ほかは「あまーい」「バイク」「離婚」「スピードワゴン」が1ずつって感じかな。

名古屋に唯一のおっかけ「ハンバーグ少年」って小学生がいるんですよ。おんなじ格好して出待ちしていたり、ライブに来てくれたり、新幹線の改札の所で待っていてくれたり。名前も住所も知らないので、分かったら会いにいきたいんですよね。ちょうど今、フォークとナイフを新造しているんで、それができたら今までのをプレゼントしたくて。

YouTubeチャンネル「ハンバーグ師匠 音楽フェス開催への道〜ミュージックライフ〜」でもずっと配信しているんですけど、「ハンバーグフェス」を年末に予定していて、まずはそれを成功させること。そして、フェス開催の後は映画を撮りたいと思っているんですよ。「ハンバーグ The Movie」。

俺の中ではね。ハンバーグ師匠は流れ者で、流れ流れていろんな街に行って、そこの揉めごとに首ツッコんでは解決して、次の街を訪れてというロードムービー……基本、寅さん（笑）。

そりゃ、ハンバーグは好きでしたよ……人並みに。

いやいや、無理しちゃうと自分の首絞めちゃうからね。ハンバーグを食べることに関しては……何にもないっすよ。おいしいハンバーグを食べ歩くってことに関してもまだ赤ちゃんだから、これからいろんなハンバーグを食べに行けると思うと楽しみなくらい。

子どもの頃に好きだったのは「イシイのハンバーグ」。パウチに収まったアレなんだけど、タレをご飯につけてもめちゃくちゃウマい！ それが初めてのデミグラス体験かも。……まぁ、井戸田少年の、ですけどね。

僕もよくわかっていない（笑）。まだ定まってないんですよ。ちなみにハンバーグ師匠は14歳の少年で、誕生日は11月29日の愛知県出身ってことになっています。

ジューシーだからだよっ！

あとは井戸田少年の話で言うと、愛知県小牧市出身なんですけど、「ステーキのあさくま」ってステーキレストランのチェーン店があって、そこのハンバーグを食べるのがご馳走っていうか喜びっていうか、そういうのがあったんですよね。

「あさくま」のハンバーグって、今回のおすすめとして紹介するハンバーグとは逆で、肉がすっごい粗挽きでジューシーなの。ぶ厚くて、中に黒コショウが入っていて、スパイシーな辛口の大人の味。鉄板にのってきて、横のペレットでジューって追い焼きして食べるスタイル。

ハンバーグもいろいろ種類があるでしょ？ もしかしたら粗挽きの肉っぽいやつのブームがいつかくるかもだけど、今は柔らか～い“ふわトロ”が自分の中の主流！

日本テレビ『嵐にしやがれ』のロケで最初に訪れたんですよね。裏方のアドバイザー的なポジションで、ただハンバーグが大好きという五島さんって測量士の方がいて、その人の案内で。で、五島さんが「ここのハンバーグは飲める」と。デミグラスソースが飲めるので、このハンバーグ自体も飲めるってね。それ聞いて、最初は「（この人ヤバいなぁ）」と思いましたね。

ウマい！ こんなにやわらかいハンバーグって食べたことがなかったの。子どもの頃の記憶もあって、ハンバーグってガッツリ粗挽きの肉々しいイメージがあったんだけど、このハンバーグは多くて3回咀嚼すると……口の中から消えちゃうの。これなら「飲める」ってのは、ギリギリ一票入れられるなって思えてしまって。ハンバーグなのに、のど越しがいいってね。このプルプルの感じとね、スプーンで食べられるのがスゴイでしょ！ ぜひ食べてみてくださいよ。食べてもらって味わいを共有したほうが早いから。

ね、飲めるでしょ！ 上顎と舌でイケちゃうみたいな。そんな歯がいらないくらいに柔らかい仕上がりに、オーナーのハンバーグ愛が詰まっているんでしょうね。あとね、2階が時計屋ってことがまたスゴイ！（建物の2階は「クールオークション」という同じオーナーが営む有名なアンティーク時計ショップ）

そうそう。オーナーの林さんの笑顔とハンバーグへの愛が印象的で、それがこのハンバーグの味になってるんだろうなって感動したんですよね。いろんなことを経験されているオーナーさんだから、やっぱり、ハンバーグも人生も“練る”もんだなと。

ハンバーグのお肉を5、6時間かけて血抜きするとか、かなり手間をかけて作られているんですってね。

バーグサンド、これもすごい！ 柔らかいのに中のハンバーグがプレスしても潰れない！

ソースが後がけっていうのもいいですね。そして食べやすい。ライスでも合う食べ物はパンでもおいしい！ ハンバーグってあらためて食うとやっぱり「ウマい」って気づくんですよね。“師匠”って名乗っておきながら、あんまり食ったことがなくて。

そうなんですよ。もともと知り合いだった矢場とんの広報さんに、本気で「ハンバーグフェス」の協賛金のお願いをYouTubeの番組でしに行ったときのことで。普通にロケしている最中に、メニューにハンバーグがあることを知って、食べたらほんとにウマかったんですよ。

ホテルのハンバーグって感じかな。豚肉を使って、牛脂も入れて仕上げていて。高級洋食屋さんのハンバーグって言ったほうがいいかも。タマネギを器にして半熟の卵が横にあって、それにつけて食べるってのが、洒落た感じがしてよかったよね。

今になって気づいたけど、そういうのが好きなのかも。クールカフェさんも時計屋さんがやってるハンバーグ屋さんだし、そば屋で食べるカレーみたいなノリが好きなのかもしれない。あ～、やっと出てきたね。“自分のハンバーグ”ってものが何なのか。

そうですよね。すし屋でハンバーグとかもいいよね。マグロハンバーグとかありそう。サプライズってのは背中を押してくれるよね。思わぬお店での出会いってイイ！

ここも先に挙げた2店と同じ“ふわトロ”系のお店なんですけど、もうちょっと食感が強めな飲めるハンバーグ。俺、こういう柔らかいのがホント好きなんでしょうね。

いや、それが実はずっと前にテレビのロケ（日本テレビ『内村てらす』）で食べに行ったことがあったんですって。しっかりそこで食べて、「ハンバァぁぁぁグッ！」って言ってたって、お店の人に教えられて。そのときも、同じハンバーグ注文したみたいなんだけど忘れちゃってて。

そうね、男性のシェフ2人が厨房に入って料理をしてて、もっと粗挽きのガッツリお肉な感じのハンバーグが出てくるのかと思いきや皿の盛り付けとか見た感じもお洒落だし、店内の雰囲気も柔らかくて、ハンバーグもふわっと柔らかい。

そうだな～。正直まだないから（笑）、この機会に考えてみましょうか。例えば、麺の替え玉みたいに素の焼いただけのハンバーグをオーダーして残ったソースにギューってつけるとかどうだろう。ハンバーグの替え玉ってあったらいいかもね。肉団子みたいな一口ハンバーグってのがあって、それをチーズフォンデュみたいにソースにくぐらせて食べるとかあってもいいのかも。