今回ご紹介するのは、福岡の人気店「焼き鳥のあんど」。備長炭でジューシーに焼き上げた焼き鳥や豚バラ串、新食感の大根の唐揚げなど、舌鼓をうつ料理の数々が人気の注目店を掘り下げていく。
店長の久保雄樹さんが語る「これだけは食べて欲しい逸品」とは?
福岡の注目エリア「西新」で13年続く人気店
国内だけでなく海外からも観光地としての注目度が集まっている福岡。九州随一の都市というのはもちろん、日本屈指の「食の街」であるというのは、一度でも訪れたことがある人なら異論はないだろう。
福岡市西部の早良区に位置し、地下鉄の「藤崎」駅とともに西部の副都心を形成している「西新」。活気のある大きな商店街を持ち、福岡の中でも下町感が残るこの場所は、近年は個性的な飲食店が立ち並ぶエリアとして注目されている。「焼き鳥のあんど」はそんな西新で2011年に開業した。
このエリアで生まれ育った店主の久保さんは、6年ほど洋食店で修行したあとイタリアンの店へ。その後、独立を考えるようになり思い浮かんだのが、子供のころから通っていて大好きだった「焼き鳥」だった。
実は福岡県は、人口10万人あたりの焼き鳥店の数が約27件と全国一位の街※。カウンターからお客さまの顔を見て、コミュニケーションをとりながら食事を楽しんでいただきたい。そう考え、福岡の名店「焼とりの八兵衛」で4年間修行。満を持して開店したのがこの「焼き鳥のあんど」だ。
多くの個性的な店がしのぎを削る西新エリアの中でも、この店は開店して一時間も経たないうちに満席になることが多い人気店。価格帯が安いわけではないが、訪れるお客様の約半数を常連客が占めるなど、多くのお客様の心をつかんでいる。
※2021年タウンページ調べ
その理由は、店主の久保さんの明るい人柄もさることながら、なんといっても高火力の備長炭で香ばしく焼き上げた焼き鳥の確かな味わい。実はこの店、プロスポーツ選手も数多く訪れることで知られており、壁には来店した選手たちのサインがたくさん。舌の肥えたスポーツ選手たちが選ぶ店ということからも、そのクオリティの高さがお分かりいただけるだろう。
店主おすすめの逸品メニューはこれだ
久保さんが「まず食べて欲しい」と語るメニューが、福岡の焼き鳥といえば欠かせない「豚バラ」。
「鹿児島産の霧島山麓豚を使用しています。開業前にいろんな豚肉を食べ歩いて、その味に惚れ込み使うようになりました」
実際に豚肉の生産現場にも足を運び、その目でクオリティの高さを確かめたというほど力を入れているメニュー。豚バラは脂身が多い部位だが、霧島山麓豚は軽い口当たりとその甘みが特徴的だ。「焼き鳥のあんど」では肉そのもののおいしさを味わっていただくため、味付けは塩のみとなっており、豚肉特有の臭みもないため、食べごたえのある厚切りでもくどさを感じず、一人でも何本も食べられるメニューになっている。
「この霧島山麓豚ならではの脂の旨味、炭火で焼き上げたバラ肉の香ばしさは、ぜひ、ビールと一緒に味わってほしいです。スッキリとしていながら、コクもしっかりある一番搾りなら、ガッツリとしたバラ肉の旨味に負けずに、それでいてゴクゴクと飲み干せて、おいしく味わっていただけると思います」
さらにもう一つ、こちらのお店で必ず食べてもらいたいメニューは「大根の唐揚げ」
知らない人は「大根を唐揚げに!?」と驚くことだろう。おでんのようにかつお出汁で前日からじっくりと炊き上げた大根に片栗粉をまぶし、カラッと揚げた一品。カリッ、サクっとした食感と、噛みしめると出汁がジュワッと口の中に広がるコントラストがたまらない。表面の衣にも出汁の旨味がしっかりついているので、こちらもビールにぴったりなおつまみの一つだ。
お客様の「おいしい」から辿り着いた味
福岡県の焼き鳥はもちろん豚バラだけでなく、鶏肉の串も外せない逸品だ。特に「きも」は人気のため早々と売り切れになることも多く、見つけたら必ず食べて欲しいメニューの一つ。
「新鮮な鶏のレバーを、高温で表面はパリッと、中はしっかりと火は通っていながらも、とろみのある食感になるよう焼き上げています。レバー特有の臭みもほとんどなく、レバーが嫌いだけれどこの”きも”なら食べられる、そういうお客様も多いですよ」
使用する鶏肉は福岡県産のもの。焼き鳥はシンプルな料理だけに、素材の味や焼き手の腕がダイレクトに出るものだ。「焼き鳥のあんど」のおいしさの秘密は、新鮮な鶏肉をきちんとした調理法で提供していることと、秘伝のタレ。創業から13年間つぎ足して使ってきたというタレは、玉ねぎの甘味が感じられる奥深い味わい。これが他では味わえない個性的な味を作り上げているのだ。
久保さん自身は人気焼き鳥店で修行してきたキャリアを持つが、今紹介してきたこれらの料理は、実は修行先の店で習ってきたものではなく「自分で試行錯誤しながら生み出していったもの」が大半だという。焼き鳥の塩加減や火の入れ具合、その判断基準になっていったのは、お客様の「おいしい」だ。
「目の前にいるお客様の顔を見て、声を聞きながら、少しずつ改良して今に至ります。お店をやるならカウンタースタイルでと決めていたのも、そういったことがやりたかったから。だからこそ、お客様に提供するビールにしても、妥協をしたくないんです」
ジューシーな焼き鳥と”キリン一番搾り”のハーモニー
自分のスタイルに固執するのではなく、食べる人の反応を見ながら「一番おいしい」を探っていく。それは、リニューアルを重ねながら「お客様の一番おいしい」を追求してきた「キリン一番搾り」にも通じるものだ。こちらの店で、ビールに一番搾りを使い始めた理由は、お客様から要望が多かったからだという。
「もともと、いろいろなお客様とお話しする中でキリンを好きな方が多く、ご要望をいただくことが多かったので一番搾りの提供を始めました。実際に扱ってみると、そのおいしさと品質の良さを日々実感しています。お客様からも好評で、本当に選んで正解でした」
キリン一番搾りの雑味のない澄み切った味わいは、麦芽を通常のビールの1.5倍(同社比)使うという贅沢な製法で実現したもの。麦汁ろ過工程で最初に流れ出る「一番搾り(R)麦汁」のみを使う独自製法が、多くの人に愛される味わいを生み出している。
「焼き鳥のあんど」は、そうしたキリン一番搾りのおいしさを最大限お客様に提供できる「キリン一番搾り 極上生認定店」に制定されている。名乗れるのは、樽詰生ディスペンサーの洗浄や鮮度・圧力の管理からグラスの洗浄・乾燥、注ぎ方まで、定められた5箇条をクリアした店のみ。プロ野球のシーズン中は野球中継を流しているというこちらの店だけに、試合を楽しみながらおいしい焼き鳥と最高水準のキリン一番搾りを堪能してみてはいかがだろうか。常連の心を掴んでいるのも納得いただけるはずだ。
現在「食べログ」限定企画にて特集されている「キリン一番搾り 極上生認定店」。最高水準のキリン一番搾りとおいしい料理を味わうために、ぜひ特設サイトで認定店を探してみよう。「おいしい」をひたすら追求する、そんな匠たちに出会えるはずだ。とっておき”の一店を見つけようではないか。