〈食通の昼メシ〉
日々新しいトレンドが生まれるグルメ業界。流行りのメニューを試すのも楽しいが、毎日食べたいのは昔ながらの定番メニューだったりする。業界きっての美食家「食べログ グルメ著名人」に、毎月、一番好きな定番昼メニューの名店を教えてもらう連載。今日のランチはこれで決まり!
教えてくれる人
嘉門タツオ
1959年3月25日大阪府茨木市生まれ。1983年「ヤンキーの兄ちゃんのうた」でデビュー。「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」「小市民」「鼻から牛乳」「替え唄メドレーシリーズ」「アホが見るブタのケツ」などヒット曲多数。CDリリース、ライブ、TV・ラジオ出演、執筆、SNS発信と幅広く活躍中。
今月のメニュー:「冷やし中華」
夏が来ると楽しみなのが「冷やし中華」。通年提供するお店も稀にあるけれど、昔ながらの「冷やし中華はじめました」と書いた張り紙を町中華の壁に発見すると、なんだかワクワクしてしまう。
嘉門タツオ、昼に最高の「冷やし中華」
「めん亭はるもと」の冷やし中華

表向きはごく普通のラーメン屋さんですが、ご主人は「粉男」と呼ばれるほどの麺の変態です。麺を数ヶ月寝かせるのは元より、いろんなモノを練りこんだりもします。
店のメニューに冷やし中華は記されていませんが、注文すると出してくれます。基本的に自分の麺に興味を持って理解を示してくれる人対象で、冷やし中華もお客さんに合わせて出してくれます。アードベッグ(※)をスプレーすると、さらに風景が変わります。
※アードベッグ:アイラモルト(ウイスキー)の銘柄
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。
「冷やし中華」のココが重要
一番好きな具材
焼豚
はるもとの焼豚はこれもお客さんと麺に合わせて供されますが、基本豚バラの肉と脂のバランス良い所をスライスしています。青魚の出汁、たまり醤油と味醂でシンプルに煮込んでから1週間位寝かせてから味付けを調節したものです。
こだわりの食べ方
最初は具を個別に味わい、麺単体も味わい、徐々に混ぜ合わせ、辛子や胡椒なども途中参加で、変わりゆく風景を楽しみながらラストに向かいます。
文:嘉門タツオ・食べログマガジン編集部