ピッツァのプロが厳選!ピザ百名店でマルゲリータを食べるべきお店リスト!

ピザ百名店で「マルゲリータ」をまず食べるべきお店をピッツァの食べ歩きのプロ、Jaffaさんに教えてもらいました。「マルゲリータやマリナーラというシンプルなピッツァが美味しい店は、基礎がしっかりできているお店と言えます。ナポリピッツァ職人としての生地作りと生地の伸しと焼きの技術、美味しいトマトソースを作る技術、トマトやフレッシュなチーズの選び方など全て良いものが揃わないと、バランスが崩れ美味しくなくなってしまうので、職人の腕が試されるピッツァなのです」

 

「マルゲリータと一口に言っても、お店によっていくつか異なるスタイルのピッツァがあります。水牛のモッツァレラを使ったマルゲリータを『ブファリーナ』と呼ぶ店もありますし、『マルゲリータエクストラ』という店も。トマトソースの代わりに新鮮なミニトマトと水牛のモッツァレラチーズを使ったものは『DOC』と名付けられています。百名店に選ばれるレベルのお店は、マルゲリータが美味しい店が多いのでお店を絞るのは難しいのですが、今回は東北、関東、関西から5軒のお店をピックアップしました」

パドリーノ・デル・ショーザン(仙台)の「マルゲリータDOC」

東北が誇る伊達家御用蔵「勝山酒造」を母体とするイタリア料理店が「パドリーノ・デル・ショーザン」。昭和天皇が仙台を訪れた際に使われたという「勝山館」の中にあるリストランテの方は、東北を代表するハレの日のレストランですが、その敷地内に併設された「ピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザン」は、「真のナポリピッツァ協会認定番号374」をもつ本格派のナポリピッツァと、南イタリア料理をカジュアルに楽しめる店。料理長の三橋亨氏は、2018年3月にFOODEX2018で開催された「ピッツァ職人世界選手権日本大会決勝」で準優勝した実力派ピッツァ職人です。こちらで食べるべきは、日本大会の決勝まで進んだ職人の技が光る「マルゲリータDOC」です。旨味のある生地にのせられた水牛のモッツァレラとミニトマト、バジリコのバランスがとても良くて実に旨い! 水牛のモッツァレラチーズはイタリアから空輸される新鮮なものを使うので、ミルキーでコクのあるチーズの旨味とミニトマトの甘味と酸味、バジリコの爽やかさがクセになる美味しさです。

 ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ(中目黒)の「マルゲリータドック(DOC)」

中目黒で行列のできるピザの店、の代名詞とも言えるダ イーサ。最近ようやく入りやすくなってきましたが、それでも名店なのは変わりません。ダ イーサのオーナーの山本尚徳氏は、2007年、2008年と、ナポリで行われた世界ピッツァ選手権で2年連続優勝。翌2009年も入賞し、大会史上初3年連続入賞を果たした世界一のピッツァ職人です。日本全国に多くのピッツァ職人がいますが、「徹子の部屋」など多くのテレビ番組に出演したことで、日本で一番有名なピッツァ職人と言っても過言ではないでしょう。ナポリピッツァの技術は日々進歩していますが、山本さんは師匠から学んだナポリの伝統的製法に忠実に生地作りを行っているそうです。直径三十センチの大きなピッツァですが、しっかりと均等に焼けているため、「サクッ、ふわっ、もちっ」としたナポリピッツァらしい生地を楽しめます。特にフレッシュな水牛のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータは、ダ イーサに初めて訪問する方なら必ず食べてほしいピッツァです。

ベッラ・ナポリ(清澄白河)の「ピッツァ カプレーゼ コン 吉田」

清澄白河で2001年創業のナポリピッツァの名店「ベッラ・ナポリ」。日本ナポリピッツァ職人協会からマエストロの称号を与えられたオーナーの池田さんの堂々とした焼き方がカッコイイお店です。TBS系列「情熱大陸」で究極のチーズを作る酪農家として紹介された、岡山の吉田牧場のフレッシュチーズを使える数少ない名店のひとつ。水牛のモッツァレラチーズを使ったマルゲリータも美味しいのですが、ここではこの吉田牧場のカチョカヴァロチーズとフレッシュなミニトマトとバジリコをトッピングしたマルゲリータの変化球「ピッツァ カプレーゼ コン 吉田」をおすすめします。これを食べるとちょっと普通のマルゲリータには戻れなくなるほどハマるピッツァです。ベッラ・ナポリの生地は、しっかりと長めに発酵させた感じのふんわりもちもちとした食感が特徴で、多くの食通から「ベッラ・ナポリのピッツァはとにかく生地が旨い」と評判。日本でもトップクラスと言われている吉田牧場と老舗名店とのコラボのこのピッツァは必食です。

シシリヤ(関内)の「エスターテ」

横浜の関内にある「シシリヤ」も前述の「ベッラ・ナポリ」と同じ2001年創業のナポリピッツァの草分け的な名店のひとつ。創業以来ミキサーを使わずに手練りの生地を薪窯で旨いナポリピッツァを焼き続けているオーナーの小笠原敦氏も、「日本ナポリピッツァ職人協会」から、マエストロの称号を与えられている日本を代表するピッツァ職人です。ストイックな職人肌の小笠原さんは、旨いピッツァを作るための体力づくりを欠かさず、常にピッツァ生地と向かい合っている職人なので、多くのピッツァ職人達から、“横浜の番長”と呼ばれ尊敬を集めています。シシリヤでおすすめしたいピッツァは「エスターテ」です。「エスターテ」はマルゲリータDOCの、水牛のモッツァレラチーズやトマトなど新鮮な具材を、生地を焼き上げた後でのせるスタイルのピッツァ。焼いたことで生まれる甘みなどもありますが、フレッシュな水牛のモッツァレラチーズの食感と、ミニトマトの食感、甘味、酸味がたまらなく旨い! 手練りの良さを究極に生かした「ふわもちっ」の食感との組み合わせは最強です。

ピッツェリア エ トラットリア ダ・マサニエッロ(宝塚)の「ピッツァ DOC」

宝塚にほど近い「逆瀬川駅」から徒歩5分ほどのところにある「ダ・マサニエッロ」は、2012年に本場ナポリで開催された「真のナポリピッツァオリンピック」で、多くのイタリア人ピッツァ職人と競い合い見事金メダルを獲得した小松正和氏のお店。入口には「真のナポリピッツァ協会認定番号418番」の看板が掲げられている実力派の人気店です。カウンター席もあるので、お一人様やカップルでも気軽に立ち寄れる雰囲気がよいお店です。店内にはオリンピックの時の金メダル獲得の写真も飾られているのでぜひご覧くださいね。ここでおすすめしたいマルゲリータは「DOC」です。事前にチェリートマトとバジルをマリネしてあるので、食べていると「インサラータ・カプレーゼ(トマトとモッツァレラチーズとバジルのサラダ)」を食べているような新鮮な美味しさがあって、これは一般的なマルゲリータとは違う個性的な美味しさ。繁華街からも離れた住宅街の中のお店ですが、わざわざ行く価値のある世界レベルのお店です。

教えてくれたのは、

日本屈指のピザマニア・Jaffaさん

 

日本人唯一の真のナポリピッツァ協会ナポリ本部の公式ブロガーで、食べ歩きオールスターズ「食べあるキング」のナポリピッツァ担当。これまでに3千枚を越えるナポリピッツァを食べ歩き、ブログ「旨い!ナポリピッツァ」が人気。TV、ラジオ、雑誌等でピッツァの解説、百貨店催事プロデュースやピッツァ職人コンテストの審査員も務める。