〈今夜の自腹飯〉

予算内でおいしいものが食べたい!

食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?

「茶禅華」のオーナーが手掛ける、「普通の中華料理店」とは

2020年10月、六本木交差点から徒歩1分という好立地に新たな中華料理店がオープンした。その名は「桃仙閣 東京」。島根県松江市で50年余り続く老舗「桃仙閣」の東京支店である。さらに、同店の店主・林亮治さんが『ミシュランガイド東京2021』で三つ星を獲得した高級店「茶禅華」のオーナーでもあると聞けば、俄然興味が湧くことだろう。

「桃仙閣 東京」のコンセプトは、普段使いできる「さりげない上質」、近くにあったらうれしい「普通の中華料理屋さん」。「茶禅華」とはまったく異なるアプローチでゲストを迎えている。

歴史と文化の香る、シックモダンな空間

シックモダンな落ち着いた雰囲気の「桃仙閣 東京」。

六本木駅6番出口より徒歩1分、ビルの階段を下りた地下1階に「桃仙閣 東京」はある。目指しているのは「華美ではない、さりげない上質」。アンティークショップで集めたものや、島根の店で古くから使用していたインテリアも配置しているため、新店でありながらもどこか懐かしさと歴史を感じることができる。

個室7部屋、ダイニング6席、カウンター4席の計30席。

個室が多いところも特徴のひとつ。4名用の個室が3部屋に、2名用の個室が4部屋完備されているため、まわりを気にせず食事を楽しめる。恋人同士、気の置けない友人、子ども連れの家族、そして特別な会食でも利用できるような、老若男女問わず楽しめる昔ながらの中華料理店が林さんの目指すところだ。