〈食通の昼メシ〉

日々新しいトレンドが生まれるグルメ業界。流行りのメニューを試すのも楽しいが、毎日食べたいのは昔ながらの定番メニューだったりする。業界きっての美食家「食べログ グルメ著名人」の6名に、毎月、一番好きな定番昼メニューの名店を教えてもらう連載。今日のランチはこれで決まり!

教えてくれる人


嘉門タツオ
1959年3月25日大阪府茨木市生まれ。1983年「ヤンキーの兄ちゃんのうた」でデビュー。「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」「小市民」「鼻から牛乳」「替え唄メドレーシリーズ」「アホが見るブタのケツ」などヒット曲多数。CDリリース、ライブ、TV・ラジオ出演、執筆、SNS発信と幅広く活躍中。

今月のメニュー:「そば」

気がつけば12月。年の瀬になると、今年はどこのそばで一年を締めくくろうかと思いを巡らす。毎年決まった店のそばを手繰るような大人に憧れつつ、ついついもっとおいしいそばがあるんじゃないかと浮気してしまう。大晦日に自宅で食べるそばも旨いが、やはり店で食べる「三たて」には敵わない。だから12月の後半くらいから、ちょいちょい気になるそば屋を訪ねてはフライング年越しそばで一献というのが正解かもしれない。

嘉門タツオ、昼に最高の「そば」

「神田まつや」の花巻 950円(税抜)

出典:erinem0358さん

関東大震災後に建てられた風情ある店の暖簾を潜ると昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。相席で肩寄せ合ってそば味噌、焼き海苔、板わさなどをアテに、ビールや日本酒をチビリチビリとやっている親父さんの横で、箸を上手に使ってそばを手繰る外国のお客さんもいて、和気藹々とした空気が漂う中、板海苔が徐々に溶けて、そばとつゆが綯い交ぜになってゆく。鰹が効いただしをゴクリ。江戸を感じるのがまつやの花巻そばだ。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

「そば」のココが重要

一番好きな具

鴨葱
鴨の脂が出汁に溶け込んで変わり行く様を感じるのが至高。鴨と葱のベストパートナーぶりを実感。

こだわりの食べ方

せいろは、まずは何も付けずにそのままそばの風味を味わって、次に塩で食べて、更につゆで食べて、薬味を投入し、やはり変化を楽しみたいですね。お酒をチビリもアリアリ。
温そばは具がつゆに徐々に溶け込んでゆくのを五感で受け止めます。

 

文:嘉門タツオ・食べログマガジン編集部